山のめぐみ 1

niigatachuetsu2006-05-14


皆さんこんにちは。「立ちあがれ!中越」プロジェクト事務局Forestです。

自称、山人(やまんしょ)から、山菜をいただきました!!彼の住む地域は新潟県中越地震により大きな被害を受け、いまだ仮設住まいです。何箇所かある彼の山菜取りのテリトリーは山や山道が崩れたため山菜を取ることはできませんが、1箇所だけは山肌が殆ど崩れておらず、バイクで行けるところまで行き、ほんの1時間足らずで大袋2つ分も山菜を取っていました。
山菜取りというと中高年の方々をイメージしがちですが、彼は20歳そこそこの若者です。彼と知り合ったばかりの頃、彼が「山の暮らしは便利だ!」と言っていました。他の若者とはまったく逆の意見に驚き質問すると「山には天然のおいしい水があり、身近なところで山菜や野菜や米が取れ、、、等など。山から町へ買い物云々となるとガソリン代がかかるから大変だけどね」と言うのです。そんな若者がいることを私はとても嬉しく思いました。
しかし、そんな彼も山を降りる事になったようです。今でも山を降りる事に大賛成でも大反対でもなく辛い選択だったように伺えます。でも山を降りても彼の心はいい形で山にも残っているように感じてなりません。
幸い自宅跡に残った唯一の車庫を「別荘」と呼び、山菜を取る日の前日はそこに泊まって山菜取りを楽しんでいるようです。お陰で私は何度も彼から山のめぐみを頂くことができました。山に、彼に感謝して食させていただきました。