平成16年10月23日6時34分

桜町トンネル付近の道路。23日撮影。




皆さんこんにちは。
「立ちあがれ!中越」プロジェクト、niigatachuetsuことshigeです。


それでは前回の続きです。





家の外には既に父と母が出ていました。
会社の駐車場に逃げ、とりあえず会社の車を極力建物から離します。
車を倒壊に巻き込まれる危険の無い位置まで動かしてから3人で車の中に避難しました。
エンジンをかけて車載TVをつけますが長岡を中心とした情報ばかりで小千谷に関する情報が入ってきません。
「何も報道され無いと言うことは大したことが無いのかな?」
と呑気なことを考えていました。
情報が無い地域が一番危ないと言うことにこの時点ではまだ気付いていませんでした。
6時34分。
再び6強の余震が小千谷を襲いました。
前方に止めてある私のSUVはバウンドする勢いで揺れ、本当に横転するのではないか?と思われるほどでした。

ある程度余震が小康状態になったのを確認して、周りの様子を確認することにしました。
私の会社では桜町トンネルの点検をやっていることもあり、まずは桜町トンネルに向かいます。
数年前に道路を新たに作ってトンネルを開通させたばかりなのですが、路面上のいたるところに段差ができ、側溝は割れ、地震の強さを物語っていました。
和南津トンネルが崩落したとの報道が直前に入っており、家路を急ぐ人たちもトンネルを通過するべきか否か躊躇われているようでした。
私はトンネルを後にして再び家に戻りました。



(続く)