止まったものと流れるもの

被災地の今〜4月21日撮影



こんにちは!!
「立ちあがれ! 中越 」プロジェクト 、niigatachuetsuことshigeです。


いつかはこのことに真正面から向かって書かなくてはと思いながら、自分の中で犠牲になった方々へのためらいもあり踏み切れずにいました。
しかし、今週末に新潟県中越大震災から半年の節目を迎えるに当たり、犠牲になった人たちのためにも今一度皆さんに思い起こして欲しい、その人たちのことを心に留めてほしい、その思いからシャッターを切りました。


TOPの写真の場所、どこだか分かりますか?
10月23日以降、しばらくはこの場所がマスコミに出なかった日は有りませんでした。
信濃川を挟み、小千谷市三仏生から長岡市妙見の県道小千谷・長岡線を撮影したものです。
決して当時の写真では有りません。
今日の夕方撮影した写真です。
ここで10月23日、当時2歳だった皆川優太ちゃんを残してお母さんの皆川貴子さんとお姉ちゃんの皆川真優ちゃんが生き埋めとなり、亡くなりました。
県道をすっぽりと覆いかぶさった土砂がその凄まじさを物語っています。
4日間もの長い間、真っ暗なところで食べるものも飲むものも無く、頼れる人もいないまま過ごした生き抜いた優太くん、きっと私たちでは想像もつかないような恐怖と苦しみの4日間だったことでしょう。
あの当時、避難していた車のラジオから流れてきた「小千谷市浦柄地区にて土砂崩れ発生。車3台が巻き込まれている可能性有り」の情報。
当時の姿をそのままに、時と傍らの信濃川は何事も無いかのように流れていきます・・・