平成16年10月24日午前10時45分

長岡へのバイパス付近の道路




皆さんこんにちは。
「立ちあがれ!中越」プロジェクト、niigatachuetsuことshigeです。


それでは前回の続きです。





この時点では未だに絶対的な情報不足に陥っていました。
水、食料どうなるか分からない状況の中で新潟方面へ向けて市外脱出を試みます。
道すがら土曜の夜に目にした以上に陥没した道路、隆起したマンホールが目立っていました。
信号も当然点いていないため、幹線道路との合流は否が応でも慎重になります。
長岡市に入り、何度か連絡の取れなかった知人に携帯で連絡を取って見ました。
ようやく携帯が繋がったのが私の家から20kmほど行った地点でした。

今しばらく国道8号線を北上すると中之島町に入った辺りで渋滞が始まりました。
南東ルートは和南津が崩落、西ルートは小国の峠で通行止め、と言うことで意図はそれぞれでしょうがやはり自然と北ルートから脱出を試みる車が多かったのでしょう。
少しずつ車は進み、中之島・見附IC入り口まで10数メートルと言うところまで来ました。
「ここを逃したら小千谷には戻れなくなるかも」
意を決してICに入り、ゲート前のスペースを利用してUターンしました。
本線に戻ってしばらくすると父からメールが入りました。
「国道渋滞中。解消の見込み無いため小千谷に戻れなくなる可能性があります。至急戻って下さい。」
やはり危ない所だったと思いつつ、ガソリンスタンドを見つけて入りました。
電気の復旧が見込めず、また自動車暮らしをしている状況ではガソリンは生命線です。
給油制限があったものの、とりあえず給油して出発します.
続いてコンビニに入りました。
水やパンなどめぼしいものは一切なくなっていました。
しかし、冷凍ケースには氷が残っていました。
「氷だって融ければキレイな水だよな」
売れ残っていた氷と、レトルトのご飯を買うことにしました。

その後、小千谷市に入ると行きは通れた道路が通行止めになっていました。
迂回しますが、迂回する道路と言った道路が陥没していてまともに走ることが出来ません。
幸いライトSUVだったので多少の悪路は走行できたのですが、中には今にも崩れそうな道路もあり慎重に道を選んでいきました。
そんな中でやはりと言うべきか陥没部にはまっている小型セダンがいました。
私の他、駆けつけていたマスコミ関係者とでセダンを救出しました。
普通なら往復で1時間半程度の所が、帰って来たときは午後2時になろうとしてました。





(続く)